革好きを魅了するミネルバボックス
バダラッシ・カルロが生む極上オイルレザー

ミネルバボックスは、イタリア・トスカーナ州の老舗タンナー「バダラッシ・カルロ社」が、伝統的な“バケッタ製法”で丁寧に仕上げる高級オイルレザーです。植物タンニンでじっくり鞣した後、牛脚油を時間をかけて革の繊維層まで染み込ませることで、しっとりした質感と奥行きのある発色を実現。大量生産ができない、手間と時間を要する希少な製法です。

最大の魅力は、自然なシボが生み出す豊かな表情。一枚の革の中に、強いシボ・控えめなシボ・フラットに近い面が混在し、同じ製品でもまったく異なる個性が生まれます。触れた瞬間の温かみや、手作業ならではの揺らぎが、運命のような“自分だけの革”を感じさせてくれます。

経年変化も圧巻です。植物タンニン鞣し×染料仕上げだからこそ、使うほどに色が深まり、艶が増し、濃淡が豊かに育っていきます。シボの凹凸による陰影が際立ち、革がまとう雰囲気そのものが変化していく姿は、まさに“育つ革”の醍醐味。手の油、光、摩擦など、日々の動作すべてが革の表情に刻まれていきます。

また、ミネルバボックスは油分が多く含まれるため、傷がついても揉み込むことで馴染みやすく、実用面でも優れています。扱いやすさと美しさを兼ね備え、世界中の革好きを魅了し続ける理由がここにあります。

手触り、香り、表情、育つ楽しみ。すべてを併せ持つミネルバボックスは、ミニウォレットのような小さな製品でも、その魅力を存分に感じられる極上素材です。

メンテナンス

マルティーニレザーはオイルを多く含むため、日常のお手入れはブラシやクロスで軽く汚れを払う程度で十分です。乾燥が気になる場合はシュプリームクリームを少量だけ塗布し、必ずパッチテストを行ってから使用してください。塗りすぎはエイジングを早めすぎるため控えめが基本です。
防水スプレー→クリーム→乾拭きの順に仕上げると、美しい状態を長く保てます。ミシン目にクリームが残らないようブラシで整えるとより良い状態を維持できます。