革の中の革と称される
「Nume Voyage（ヌメ・ヴォヤージュ）」

フランスの名門タンナーで仕立てられ、フランスのラグジュアリーブランドも使用することで知られる「Nume Voyage（ヌメ・ヴォヤージュ）」は、まさに“革の中の革”と呼ぶにふさわしい逸品です。植物の渋に含まれるタンニンを用い、牛の原皮を丹念に鞣し、ほとんど表面加工を施さずに仕上げたこのレザーは、ナチュラルで高貴な風合いと、素朴ながらも洗練された存在感を放ちます。

一枚ごとに異なる傷痕や血筋、毛穴の跡などの“ナチュラル・スタンプ”が美しい個性として現れ、まるで天然の芸術作品のような豊かな表情を見せます。その凛とした佇まいは、一目で上質なヌメ革とわかる確かな気品を漂わせます。

繊維密度が高く、しっかりと詰まった構造を持つため、非常に丈夫で長くご愛用いただけます。使用当初はややハリを感じるかもしれませんが、使うほどに柔らかさを増し、持ち主の手に馴染んでいく過程もまた、この革の魅力のひとつです。無加工ゆえに傷が入りやすい面もありますが、その傷さえも味わいとして加わり、年月とともに美しい“旅”を刻んでいきます。

「Nume Voyage」の経年変化は、まさに革が旅するように深く、豊かです。内部に含まれるオイルが酸化し、手の脂や太陽の光、空気の熱を受けることで、色味が深まり、表面には独特の艶が生まれていきます。自らの手で育て、変化を楽しむ——それは他のどの革にもない、唯一無二の愉しみです。

Maintenance｜メンテナンスについて

「Nume Voyage」は植物タンニン100％仕上げのナチュラルレザーのため、メンテナンスによってさらに魅力が引き立ちます。ご使用前にウォーターストップスプレーを吹きかけ、防水・防汚処理を施したうえで、シュプリームクリームを薄く塗布し、最後にポリッシングクロスで優しく乾拭きしてください。さらにレザーグローブで磨くことで、飴艶と奥行きのある表情が生まれます。